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【萩原淑子】萩原家の家具

萩原家は大正13年に建てられましたが、その時、家具も遠藤新によってデザインされました。

遠藤新に設計を頼んだ私の祖父は新聞記者だったため、

書斎には原稿を書くための大きな机と客用ソファー、そして本棚が全て作り付けになっています。

写真の絵葉書は、「ライト式建築」の著者井上祐一先生が描いて下さった机と椅子のセットです。

井上先生は30年程前の我家の修復工事の時にも、全面的にサポートしてくださいました。

教科書のイラストなども担当なさったこともあるだけあって、

我家の雰囲気がとても良く出ているお気に入りの一枚です。

 

この机と二脚の椅子は、今は書斎に置いていますが、当時は居間に置かれていたのだと思います。

当時の日本人の身長に合わせてあるため、座ると少し低い気がします。

その他、台所に作り付けの食卓、そして子供部屋には二段ベットがあった様ですが、

残念ながらそれは木が腐ってしまったりして、もう残っていません。

大正時代にしては、畳の部屋は一つしかなく、

建てられた当時は今の二階の部屋の部分はループバルコニーだったそうで、

仙台からお嫁にきた祖母は、出来上がった我家の椅子の生活にだいぶ面食らったと聞いています。

 

 

 

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